超硬合金メーカー専門メディア｜超硬GUIDE

コバルトなどを加えた結合材の合金化促進や、組織内部の残留応力を低減化する焼結プロセスなどの独自技術により、硬度・耐焼付き性・耐凝着摩耗性を大幅に向上。
耐摩耗性と刃持ちに優れた工具を実現し、大量生産現場の工具寿命を飛躍的に延ばすことで、部品交換の手間とコストを削減できます。

シミュレーションソフトを使って、応力解析を実施。使用環境や使用条件を加味したうえで、提案材種・形状の摩耗による耐久性を確認しています。
材種・形状の両面から、科学的根拠に基づいた適切な提案を行うことで、製品寿命が想定を下回るリスクを回避できます。

大型超硬合金素材の加工に対応する設備を保有し、外径500mm・長さ1,000mmの長尺丸物や断面350mm×350mm・長さ100mmの大型角物などに対応しています。
また、大物・長尺品で致命的になりやすいピンホールを低圧・高圧HIP処理により除去。対応できる企業が少ない規格外の大型製品依頼が叶うと共に、高品質の製品を導入できます。

原料の混合から焼結、仕上げまで社内で一貫生産を行っているため、ボーリングマシンやシールドマシン先端部のような大型で複雑な形状の金型にも柔軟に対応ができます。
さらに精密加工や独自の超硬合金の強化処理、CVDコーティングといった特殊技術を備えており、特殊加工が難しい大型の製品においても用途に合った加工が可能です。

医療・分析・電子機器分野で求められる「非磁性」と「高硬度」を両立した、独自開発の非磁性超硬合金「Q2」を展開しています。
HRA90.8・抗折力4,400MPaの物性によって、高磁場干渉や薬液による浸食など、過酷な環境下でも安定性能を発揮。機器の精度維持が必要な分野において、誤差の少ない計測を長期間にわたって実現できます。

真空焼結や無孔化加工で、サビにくくガスや薬液が漏れないシール性の高い構造を構築。さらに、金属粉発生を抑えられる独自のφ0.08mm孔あけにより、クリーンルームにも対応可能な部品を製造できます。
これらの技術により、衛生管理が求められる製品への対応が可能。ノズルの欠けやシール面の腐食などを原因とする機器トラブルを低減し、製品の信頼性を高めることができます。