ダイジェット工業

目次

本ページでは、ダイジェット工業が提供しているサービスの範囲、扱っている超硬合金の材種、超硬合金の製品加工事例などを掲載しています。超硬合金の開発や製品加工の依頼先を探している方は、比較・検討の材料としてご活用ください。

ダイジェット工業とは?

1938年に創業した超硬工具メーカーです。金型加工を中心として、高精度な工具を80年以上にわたり提供し続けてきた歴史があります。原料の調合から製品化まで、国内にある自社工場で対応しているのが特徴です。

ダイジェット工業の
超硬合金加工の特徴

超硬合金の素材開発

超硬合金の原料調合から、焼結・研削、コーティングまで、一貫生産しているのが特徴です。扱っている超硬合金の種類は大きく分けて4タイプあります。

1つは溶けやサビなどの摩耗に強いタイプ。2つ目は衝撃や振動に強いタイプ。3つ目は加工の汎用性が高い微粒子タイプ。4つ目は精密加工や仕上げ加工に向いている超微粒子タイプです。用途や加工条件に応じて選択しやすいラインナップとなっています。

超硬合金製金型・工具の販売

超硬合金素材の金型・工具を多数商品化しているのが特徴です。3つの自社工場があり、特に金型加工用の工具開発・商品化に力を入れています。

超硬合金製の金型は、冷間鍛造用や粉末成形用、プレス成形用などのバリエーションを用意。超硬合金製の切削工具は、5軸加工用、アルミ肩削り用、仕上げ加工用などのバリエーションを展開しています。

ラインナップの幅広さから、優れた加工技術をもつメーカーだと判断できるでしょう。

サーメット材種の開発

超硬合金の代替品として注目されている「サーメット」の開発も行っています。サーメットは超硬合金よりも安く、摩擦や高温環境下に強いのが特徴です。摩擦による焼き付き、熱によるダメージ、腐食による溶けやサビなどの摩耗を抑えられます。

硬度・耐衝撃性・加工の寸法精度などを重視する場合は超硬合金、コストや高温環境下の耐摩耗性を重視する場合はサーメットなど、用途や作業環境に合った選択肢を広げているのです。

ダイジェット工業が扱っている
超硬合金材種

ダイジェット工業が扱っている超硬合金材種のスペックを一部紹介しています。

▼左右にスクロールできます。
材種 硬さ(HRA/Hv) 破壊靭性値
(MPa・m1/2)
高温硬さ(Hv)
FB05 93.8 / - 8.3 -
FB10 93.5 / - 9.5 -
FZ05 93.0 / - 9.0 -

取り扱い材種はメーカーによって異なるので、他社の情報を知りたい方はメーカーの一覧ページをご確認ください。

超硬合金メーカーの一覧を見る

ダイジェット工業が対応できる
超硬合金の加工/製品製造

  • 超硬パンチ
  • 超硬シャンクアーバ
  • 超硬ダイス
  • 超硬ドリル
  • 超硬エンドミル
  • 超硬刃物・カッター
  • 5軸加工用工具
  • アルミ肩削り加工用工具
  • 仕上げ加工用工具
  • コーティング処理を施した超硬合金母材工具など

ダイジェット工業の
製品加工事例/納品実績

加工条件や製造現場の課題に合わせて、超硬合金材種の切削工具を提案した事例を掲載しています。

荒加工と仕上げ加工を
ひとつの製品で対応

ダイジェット工業_事例
引用元:ダイジェット工業公式サイト(https://www.dijet-tool.com/media/cuttingdata/a67)

アルミニウム合金部品の荒加工をTA工具で、仕上げ加工をソリッドエンドミルで行っていた製造現場の事例です。工具の交換や段取り替えの手間がかかる他、ソリッドエンドミルが高いという課題がありました。

課題を解決するために新しく導入したのは、ダイジェット工業のエアロチッパーミニ(MAM形)。アルミ加工に特化した小径多刃仕様の多機能工具で、専用インサートは未コーティングの微粒子超硬合金製(FZ05)となっています。

導入後は、エアロチッパーミニひとつで、荒加工と仕上げ加工の両方を対応できるようになりました。

ワークの厚みを問わず
加工できるように

ダイジェット工業_事例
引用元:ダイジェット工業公式サイト(https://www.dijet-tool.com/media/cuttingdata/a53)

アルミニウム合金(A2017)の金型加工を行っている製造現場の事例です。従来の工具は切削抵抗が高いため、薄いワークを加工する際に変形しやすい課題がありました。

そこで、ダイジェット工業のエアロチッパーミニ(MAM形)と、微粒子超硬合金製(FZ05)の専用インサート「XOET080308PDFR」を導入。切削抵抗は大幅に下がり、加工が安定しました。薄いワークの傾斜加工やヘリカル加工にも対応できるようになっています。

ダイジェット工業の展示会・イベント出展情報
【2025年度】

  • 2025年7月16日~19日 東京ビッグサイト開催「MF-TOKYO2025」に出展予定

ダイジェット工業のまとめ

幅広い工具を開発・商品化しているダイジェット工業ですが、中でも力を入れているのは金型加工用の超硬合金工具です。そのため、金型加工の生産性やコストに課題を感じている工場にとって有効な選択肢となります。

金型加工の作業環境、金型の素材や加工形状を踏まえて、課題解決につながる超硬合金工具を提案することが可能です。

本サイトでは、業種別に超硬合金メーカーを紹介しています。超硬合金の依頼を検討している方はぜひ参考にしてください。

業種別のおすすめ
超硬合金メーカー3選を見る

ダイジェット工業の基本情報

社名 ダイジェット工業株式会社
創業 1938年
所在地 本社:大阪府大阪市平野区加美東2-1-18
東京支店(南関東営業所):神奈川県横浜市神奈川区鶴屋町2-26-4 第3安田ビル5F
北関東営業所:群馬県太田市小舞木町614など(他、複数拠点あり)
TEL 本社:06-6791-6781
東京支店(南関東営業所):045-290-5100
北関東営業所:0276-45-8588など
(他、複数拠点あり)
URL https://www.dijet-tool.com/
【業種別】超硬合金メーカー3選
大量生産に対応する 自動車部品・金型メーカー
向け
トーカロイ
トーカロイ
引用元:トーカロイ公式HP(https://www.tokaloy.co.jp/)  
高刃立ちの素材で、切断品質と
寿命を両立し大量生産に応える

超々微粒子構造と最大HRA95.0の高硬度設計により、大量生産を行う環境でも切削品質が長時間持続。工具交換頻度の抑制による高稼働で生産性向上が可能。

金型の寿命を約55倍、刃物の寿命を約100倍に改善(※)した実績があり、工具の交換頻度を軽減。

大型・重量部品を扱う 構造部品メーカー
向け
ノトアロイ
ノトアロイ
引用元:ノトアロイ公式HP(https://www.notoalloy.co.jp/)
重量・長尺の超硬部品にも対応する
大物加工の頼れる選択肢

外径φ500mm、長さ1,000mmに対応する大物超硬加工設備を備え、重量物や長尺・高荷重部品の加工をピンホールが除去された高品質で提供できる。

他社で断られることの多い、重機部品における金型の大型化・複雑形状に応える供給体制を整備。

非磁性・クリーン対応が必須な 医療・分析機器メーカー
向け
シルバーロイ
シルバーロイ
引用元:シルバーロイ公式HP(http://www.silveralloy.co.jp/jp/index.htm)
非磁性で高硬度・高強度を両立
磁場に左右されない精密超硬材

医療・電子・真空機器などで、非磁性かつ高硬度・高耐蝕性が必要な環境に対し、非磁性超硬合金を提供。

非磁性と塩分・化学薬品に対する高耐蝕性、HRA90.8・抗折力約4,400MPaの強度により、磁場干渉や薬液劣化を防ぎ、精密部品の高寿命化に寄与。

※参照元:トーカロイ公式HP(https://www.tokaloy.co.jp/proposal