アライドマテリアル

目次

ここでは、アライドマテリアルが提供しているサービスの範囲、扱っている超硬合金の材種、対応できる超硬合金の加工・製品製造について掲載しています。超硬合金の開発や製品加工の依頼先を探している方は、比較・検討の材料としてご活用ください。

アライドマテリアルとは?

超硬合金の主原料でもあるタングステン粉の製造や、金属素材から部品への加工を主軸としているメーカーです。

金属タングステン粉末の製造を手掛ける「東京タングステン」と、ダイヤモンド工具の製造販売を手掛ける「大阪ダイヤモンド工業」の合併により誕生しました。住友電工グループの一員であり、東北、関東、中部、近畿、中国、九州エリアに拠点を展開しています。

アライドマテリアルの超硬合金加工の特徴

超硬合金の素材開発から
極薄・極細加工まで対応

超硬合金原料の選定から、オリジナルの超硬合金を開発・提供まで依頼できます。自社製の超微粒タングステン粉末を用いた混合・プレス・焼結技術により、用途に合わせて超硬合金の性能や形状を引き出すことが可能です。

また、反りを抑える技術を駆使して最小厚さ50μmの極薄板に加工したり、強度を上げるための超硬ピンに加工したりすることも可能です。表面の清浄化技術により、医療分野への応用も広がっています。

超硬合金製高精度カッターで
ミクロン単位のカットを実現

特に注目したいのは、極薄素材を高精度にカットできる「超硬合金製高精度カッター」への加工技術。切れ味や耐久性に優れており、ミクロン単位のカットを実現できるため、グリーンシートやフィルム、箔、繊維などを切断するセラミックコンデンサの製造現場で重宝されています。

刃先の形状や角度の仕様まで、オーダーメイドで設計してくれるのが特徴です。炭素工具鋼製カッターよりも寿命が長く、交換に伴う費用や工数も削減できます。

使用済み超硬合金の
再資源化と原料販売も実施

使用済みの超硬合金を独自処理し、リサイクルする技術をもっています。0.1μmから15μmまで幅広い粒径を取り扱っており、用途に合った特性を持つ超硬合金原料を提案することが可能です。

また、超硬合金の原料を焼き固める際に、結晶粒が大きくなるのを抑制する添加剤(クロム・バナジウム系炭化物粉)を製造しているのも特徴。結晶粒が大きくなり、超硬合金の硬さや耐摩耗性が落ちるのを防ぎます。

アライドマテリアルが
扱っている超硬合金材種

アライドマテリアルが扱っている中で、スペックが公開されていた超硬合金材種は2種類だけでした。

▼左右にスクロールできます。
材種 硬さ(HRA/Hv) 破壊靭性値
(MPa・m1/2)
高温硬さ(Hv)
FM10K 91.5 / - - -
FM70S 88.5 / - - -

取り扱い材種はメーカーによって異なるので、他社の情報を知りたい方はメーカーの一覧ページをご確認ください。

超硬合金メーカーの一覧を見る

アライドマテリアルが対応できる
超硬合金の加工/製品製造

  • 超硬合金製高精度カッター(電子部品用途/樹脂フィルム・金属箔・繊維の切断用途)
  • 精密・極薄加工品(医療分野/工業分野)
  • 超硬ピン(金型ピン用途/プローブピン用途)など

アライドマテリアルの
製品加工事例/納品実績

公式HPに記載がありませんでした。

アライドマテリアルの
展示会・イベント出展情報
【2025年度】

2025年7月以降のイベント情報がありませんでした。 ※2025年6月時点

アライドマテリアルのまとめ

アライドマテリアルは、極薄の板状や極細の棒状に加工できる技術力の高さが強み。

ミクロン単位のカットを実現する「超硬合金製高精度カッター」への加工を得意としているため、セラミックコンデンサのグリーンシートやフィルム、箔、繊維などの極薄素材を高精度でカットしたい製造現場に適しています。

本サイトでは、業種別に超硬合金メーカーを紹介しています。超硬合金の依頼を検討している方はぜひ参考にしてください。

業種別のおすすめ
超硬合金メーカー3選を見る

アライドマテリアルの基本情報

社名 株式会社アライドマテリアル
創業 記載なし(設立:2000年)
所在地 本社:東京都中央区銀座8-21-1 住友不動産汐留浜離宮ビル19F
酒田製作所:山形県酒田市十里塚字村東山398-16
富山製作所:富山県富山市岩瀬古志町2など(他、複数拠点あり)
TEL 本社:03-6733-3610
酒田製作所:0234-31-2222
富山製作所:076-437-7401など
(他、複数拠点あり)
URL https://www.allied-material.co.jp/
【業種別】超硬合金メーカー3選
大量生産に対応する 自動車部品・金型メーカー
向け
トーカロイ
トーカロイ
引用元:トーカロイ公式HP(https://www.tokaloy.co.jp/)  
高刃立ちの素材で、切断品質と
寿命を両立し大量生産に応える

超々微粒子構造と最大HRA95.0の高硬度設計により、大量生産を行う環境でも切削品質が長時間持続。工具交換頻度の抑制による高稼働で生産性向上が可能。

金型の寿命を約55倍、刃物の寿命を約100倍に改善(※)した実績があり、工具の交換頻度を軽減。

大型・重量部品を扱う 構造部品メーカー
向け
ノトアロイ
ノトアロイ
引用元:ノトアロイ公式HP(https://www.notoalloy.co.jp/)
重量・長尺の超硬部品にも対応する
大物加工の頼れる選択肢

外径φ500mm、長さ1,000mmに対応する大物超硬加工設備を備え、重量物や長尺・高荷重部品の加工をピンホールが除去された高品質で提供できる。

他社で断られることの多い、重機部品における金型の大型化・複雑形状に応える供給体制を整備。

非磁性・クリーン対応が必須な 医療・分析機器メーカー
向け
シルバーロイ
シルバーロイ
引用元:シルバーロイ公式HP(http://www.silveralloy.co.jp/jp/index.htm)
非磁性で高硬度・高強度を両立
磁場に左右されない精密超硬材

医療・電子・真空機器などで、非磁性かつ高硬度・高耐蝕性が必要な環境に対し、非磁性超硬合金を提供。

非磁性と塩分・化学薬品に対する高耐蝕性、HRA90.8・抗折力約4,400MPaの強度により、磁場干渉や薬液劣化を防ぎ、精密部品の高寿命化に寄与。

※参照元:トーカロイ公式HP(https://www.tokaloy.co.jp/proposal