本ページでは、サンアロイ工業が扱っている超硬合金の特徴やスペック、製品加工事例、展示会の出展情報などを掲載しています。超硬合金の開発や製品加工の依頼先を探している方は、比較・検討の材料としてご活用ください。
超硬合金の製造・販売を専門としているメーカーです。1963年に山陽合金研究所として創業し、1975年に現在の社名へと変更されました。素材開発から加工、製品化までワンストップで対応できる技術力をもっています。
自社ブランド「SANALLOY」にて、45種類の超硬合金材種を展開しているのが特徴です(2025年5月時点)。現在使用している工具が摩耗する原因を踏まえて、加工の条件や環境に合ったものを提案してくれるため、工具の寿命を長期間維持することが可能。
例えば、摩擦や衝撃、熱割れ(ヒートクラック)、折れや欠け、酸化・サビ・腐食、焼き付きなどに強い材種をラインナップしています。
品質管理の国際規格(ISO9001)に基づき、超硬合金原料の混合から製品検査まで自社で一貫対応しています。
分散混合機を使用して、各種粉末を均一に分散しながら混ぜることで、ムラのない製品づくりを実現しているのがポイント。成形・焼結した後は、外観検査、形状チェック、数量確認を行い、検査に合格した製品だけを出荷しています。
AM(Additive Manufacturing)という技術を活用し、3Dプリンターによる超硬合金の造形加工を行っています。3D CADデータを基に、材料を1層ずつ積み重ねて立体的な形を作る技術です。
AMを駆使することで、圧粉成形や機械加工では難しかった中空構造や、立体的かつ複雑な形状にも対応できるのが強み。例えば、重なり合う箇所がある「花」や、非常に細かな「QRコード」など、デザイン性や精密性が求められる特殊な加工を依頼できます。
サンアロイ工業が扱っている超硬合金材種のスペックを一部紹介しています。
| 材種 | 硬さ(HRA/Hv) | 破壊靭性値(MPa・m1/2) | 高温硬さ(Hv) |
|---|---|---|---|
| RF06 | 93.5 / 1,820 | 11 | - |
| RF10 | 91.5 / 1,510 | 14 | - |
| RF20 | 90.0 / 1,350 | 16 | - |
取り扱い材種はメーカーによって異なるので、他社の情報を知りたい方はメーカーの一覧ページをご確認ください。
複雑な製品加工に3Dプリンターで対応した事例や、従来品と製品寿命を比較した事例を掲載しています。
サビや腐食、衝撃に強い超硬合金(AM)で、配管部品を制作した事例を紹介します。画像右側のブロックは、穴が空いている左ブロックを切断した断面です。3Dプリンターを活用し、部品内部で穴が湾曲する構造を実現しました。
従来の超硬合金と、新製品(PWMシリーズ)の寿命を比較した事例です。従来の超硬合金よりも寿命が約2倍に延びる結果となりました(※比較条件は非公開)。
なお、PWMシリーズは高靭性で割れにくく、サビや腐食、酸化や焼き付きなどに強いのが特徴です。高温下で金属部品の加工を行う工具の素材に向いています。
サンアロイ工業ならではの強みは、特徴や用途の異なる超硬合金材種を計45種類も扱っている点です(2025年5月時点)。加工対象や条件設定ごとの課題をまとめて相談しやすいため、1つの拠点で複数の加工を実施している工場に適しています。
本サイトでは、業種別に超硬合金メーカーを紹介しています。超硬合金の依頼を検討している方はぜひ参考にしてください。
| 社名 | サンアロイ工業株式会社 |
|---|---|
| 創業 | 1963年 |
| 所在地 | 本社・工場:兵庫県神崎郡福崎町高橋290-44 第二工場:兵庫県神崎郡神河町柏尾149 東日本営業所:埼玉県さいたま市大宮区宮町4-123 大栄ツインビルS館7Fなど (他、複数拠点あり) |
| TEL | 本社・工場:0790-24-2280 第二工場:0790-33-9810 東日本営業所:048-657-3861など (他、複数拠点あり) |
| URL | https://www.sanalloy.co.jp/ |
引用元:トーカロイ公式HP(https://www.tokaloy.co.jp/)
引用元:ノトアロイ公式HP(https://www.notoalloy.co.jp/)
引用元:シルバーロイ公式HP(http://www.silveralloy.co.jp/jp/index.htm)